2006年08月26日

クーベリック渾身のドイツ・レクイエム

kubelikdeutsches.jpgラファエル・クーベリックは、チェコが生んだ最高の音楽家の1人だ。偉大なヴァイオリニストを父に持つラファエルは、指揮者として世界の頂点を極めた。
クーベリックのドイツ・レクイエムは、指揮活動の絶頂期1978年のライブ録音である。スタジオ録音では、冷静なクーベリックもライブでは別人のように燃え上がった。このドイツ・レクイエムは、なかだも個人的に非常に気に入っている演奏だ。極上のコーラスとオーケストラが一体となった演奏は、これ以上の録音は他にないものだと思う。個人的に、これがドイツ・レクイエム最高の名演だと思う。
とにかく有無を言わずに聞いて欲しい壮絶な名演だ。

お勧め度:★★★★★

指揮:ラファエル・クーベリック
バイエルン放送交響楽団
バイエルン放送合唱団
ソプラノ:エディット・マティス
オルガン:ウォルフガング・ブレンデル
1978.9.29 ヘラクレスザール
Audite<95.492>
posted by ズィコフ at 15:35| Comment(1) | TrackBack(0) | ラファエル・クーベリック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ケイマルのテレマン

kejmartelemann.jpgこれは2005年チェコフィル来日公演の時に、ケイマルからもらったCDである。いつもマニアックな物を見つけては、サインして!という俺にくれたマニアックなものだ。何がかというと、テレマンのトランペットとバイオリンの協奏曲という非常に珍しい曲が収録されているのだ。かつてケイマルは、ノイマン指揮チェコフィルとシュクヴォールのバイオリンでこの曲を録音していた。
今回は、先生をしているというヤロスラフ・スヴェチェニーのバイオリン。でもこのCDはこのバイオリンがメイン。バッハ、ヴィヴァルディ、クライスラー、タルティーニのヴァイオリン協奏曲の最後に収録されたのがテレマン。
ここでのケイマルは、お得意のピッコロトランペットで華麗で軽やかに吹いている。この録音時で64歳とは思えない、吹きっぷりだ。さすがはミレク。
この曲、なかなか録音はないけど、僕はすごく好きなんだけどね。テレマンらしく本当に良い曲ですよ。オットー・ザウターが録音しているので、こちらは手に入りやすいので、お勧め。

さてさて肝心なバイオリンは、物凄い上手とは言えないけど、実にチェコらしい美しい音色だ。

お勧め度:★★★★★(テレマンだけ)

J.S.バッハ
 2台のバイオリン協奏曲 BWV1043
ヴィヴァルディ
 バイオリン協奏曲 op.3-9
クライスラー
 バイオリン協奏曲
タルティーニ
 バイオリン協奏曲
テレマン
 バイオリンとトランペットの協奏曲
バイオリン:ヤロスラフ・スヴェチェニー、ダナ・ヴラホヴァ
トランペット:ミロスラフ・ケイマル
ヴィルトゥオージ・プラハ
2005.8.30〜9.1 ドモヴィア・スタジオ
SUBITON<SUB 0021-2>
posted by ズィコフ at 15:15| Comment(0) | TrackBack(1) | ミロスラフ・ケイマル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

チェコのクリスマス

kejmarchistmass.jpgボニ・プエリというチェコの少年合唱団によりクリスマス曲集。
ブリテンのセレモニー・キャロルに続いて、おなじみのクリスマスキャロルが続く。このクリスマスキャロルが曲者(いやなんというか)なのだ。いきなりケイマルのフリューゲルホルンソロから始まるという美味しさ(反則ともいう)。こういうアレンジだから引き受けたのか、それとも意図的にこうアレンジしたのか?合唱が主体なのか、ケイマルが主体なのか判らなくなる。でも良い、これが素敵過ぎるから。本当にこのケイマルおじさんは、こういう曲を吹かせたら、世界最高の吹きっぷりを聞かせてくれるのだ。
ある時、ケイマルにこんなの「持ってま〜す。サインして」と出したら「マニアック!」と一蹴された(笑)

でもこのCDのメインは、あくまでもブリテンかもね。ブリテンも実に美しい響きを聞かせてくれる。4声とハープにアレンジされたとあるけど、オリジナルはどうなのだろう?ブリテンはこの手の合唱曲は、大量に作曲しているからなぁ・・・ブリテンは20世紀最高の作曲家の1人だと思うけど「青少年」くらいしか知られていないのが、もったいない。オペラやコーラスには美しい曲が多く、ホルン吹きとしては、デニス・ブレインと生涯の伴侶ピーター・ピアーズのために書かれたセレナーデは忘れてはいけない。

こんな珍しいCDがどこで手に入るのかという質問には答えたくないけど、MusicaBonaというチェコの通販サイトで購入できます。

お勧め度:★★★★★

Benjamin Britten
A Ceremony of Carols Op.28

Old European Christmas Carols
Adeste fideles
Dormi,dormi bel Bambin
Ding,Dong! Merrily on High
Es ist ein Ros'entsprungen
Stille Nacht
etc.
フリューゲルホルン:ミロスラフ・ケイマル
ボニ・ブエリ
ムジカ・ボヘミカ・プラハ
2004.8.27〜29 ドモヴィナ・スタジオ
ARCO DIVA<UP 0070-2 231>
posted by ズィコフ at 14:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ミロスラフ・ケイマル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

マーラー交響曲第6番「悲劇的」

macalmahler6.jpg今年5月に収録されたチェコフィル最新録音。
管理人が3年ぶりにプラハを訪問するのは、この演奏会と録音を聞くためであった。
詳しい事は、ホームページにかいたのだけど、こちらは出来上がった録音の印象を書きたい。
このオーケストラは、誰がどう振ってもチェコフィルであることが改めて思い知らされる。かつてノイマンが2度素晴らしい録音を残し、その後アシュケナージも氏らしからぬ危機迫る壮絶な名演を残したこの曲。
指揮者の個性は違うのだが、出てくる音がどこから聞いてもマーラーでしかない。

さて、マーツァルの解釈は基本的には伝統的なチェコフィルのスタイルである。「悲劇」を強調する事無く、自然体な音楽作りを目指しているように思える。そして細部を決しておろそかにすることはない。どこをとっても「意味」のある音が鳴り響く。金管はいつもながら咆哮するが、決して汚くなく豊かな響きを作り出す。そして弦楽器の充実した響き。まさしく今のチェコフィルを象徴するよう音だと思う。
圧巻は3〜4楽章。3楽章の美しさは格別だ。弦楽器の響きの中で、木管の美しいソロが冴え渡る。そして4楽章は、圧倒するパワー。テンポの流れも良く、自然体でありながら、迫り来る「悲劇」は圧倒的である。マーラー、ここまで華麗に鳴り響くこの作品を聞いたらどう思うのだろうか?
このコンビは本当に素晴らしい境地に来ていると思う。

今回の布陣は、フルートはピヴォダ、オーボエはセクアルト、クラリネットはコパーチェク、ファゴットはヘルマン、ホルンはヴォヴォジル、トランペットはハリーシュ、トロンボーンはコザーネク、テューバはマリマーネク、ティンパニーはマザーチェクである。
ケイマルは5番トランペットで存在感を示し、また6番トランペットには次期首席との呼び声高いマレク・ヴァイオが座りこれまた若々しい素直な音で存在感を存分にアピールしていた。
不満を言うとすれば、ホルンがブラベッツではなかったこと。もちろんヴォヴォジルも美しいのだけど、ブラベッツだったらより、アンサンブルに締りを与えてくれたと思う。ブラベッツも入団当初は、う〜んと思っていたけど、最近はホルンセクション、そしてオーケストラをリードする奏者と成長してくれた事を嬉しく思う。

お勧め度:★★★★
チェコフィルハーモニー管弦楽団
指揮:ズデネェク・マーツァル
2006.5.4&5 ドヴォルジャークホール
EXTON<OVCL-00245>
posted by ズィコフ at 13:23| Comment(2) | TrackBack(0) | マーラー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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